カモミールの栄養成分とは?就寝前のハーブティーに選ばれる理由をやさしく解説
Jul 13, 2026
カモミールって、なんで「寝る前のハーブティー」の定番なんだろう。そう思って調べたら、成分の話も歴史の話も、思ったより奥が深かった。
この記事では、カモミール(特にジャーマンカモミール)にどんな栄養・機能性成分が含まれているのか、なぜ古くから就寝前のリラックスタイムに親しまれてきたのかを、客観的な事実ベースでまとめた。
カモミールとはどんな植物か
カモミールはキク科の植物で、乾燥させた花をお湯で抽出してハーブティーとして飲まれてきた。カフェインを含まないので、時間帯を選ばず飲めるのが特徴。
代表的な種は2つある。ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla/和名カミツレ)と、ローマンカモミール(Chamaemelum nobile)。名前は似てるけど、分類上は属が違う別の植物。
ハーブティーやサプリメント素材として一般的に使われるのは、主にジャーマン種のほう。ドイツのコミッションE(ハーブ評価委員会)でモノグラフが作成されている植物でもある。
毎日の習慣に取り入れやすい一本として、Five Point Detox も参考にしてみてください。
ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違い
この2種、見た目もそっくりで混同されがちだけど、成分プロファイルも用途も少し違う。
ジャーマンカモミールは一年草で、精油に青色の成分カマズレンを含むのが特徴。ハーブティーの主流はこちら。ローマンカモミールは多年草で、香りがやや甘め。精油としてアロマや化粧品原料に使われることが多い。
「カミツレエキス」として化粧品などで見かける表記は、たいていジャーマン種のこと。
カモミールに含まれる主な栄養・機能性成分
カモミールが長年注目されてきたのは、含まれる成分の多彩さによる。ここではジャーマンカモミールを中心に、報告されている代表的な成分を整理する。
精油成分(テルペン類)
ジャーマンカモミールの精油には、以下のような成分が含まれる。
- α-ビサボロール
- ビサボロールオキシドA・B
- カマズレン(精油が青く見える理由の成分)
- β-ファルネセン
これらはテルペン類と呼ばれる香気成分で、カモミール特有の穏やかな香りをつくっている。
フラボノイド類
フェノール性成分としては、アピゲニンとその配糖体(アピゲニン-7-O-グルコシドなど)、ルテオリン、ケルセチンが報告されている。
特にアピゲニンは、カモミールを語るときに必ず出てくる成分。植物性のフラボノイドで、パセリやセロリなどにも含まれる。
その他の成分
カマメロサイドという、カモミールから見出された成分も報告されている。研究が進んでいるユニークな植物ということがわかる。
なぜ就寝前のハーブとして選ばれてきたのか
カモミールが「寝る前のお茶」として世界中で親しまれてきたのには、いくつかの背景がある。
まずカフェインを含まないこと。夜に飲んでも眠りを妨げる成分が入っていないので、就寝前の一杯として選びやすい。
そして歴史。カモミールは古代エジプト時代から利用されてきた記録があるほど、人類との付き合いが長い植物。ヨーロッパでも家庭のハーブとして根付いていて、寝る前の温かい飲み物として親しまれてきた文化がある。
ピーターラビットのお話にも、お母さんウサギがピーターに寝る前カモミールティーを飲ませる場面が出てくる。それくらい「就寝前のカモミール」は文化に染み込んでいる。
カモミールティーの淹れ方とブレンド
基本の淹れ方はシンプル。乾燥させた花(ティースプーン1〜2杯)をポットに入れ、熱湯を注いで3〜5分蒸らす。花が開いて香りが立ってきたら飲みごろ。
そのままでも十分香り高いけど、就寝前ならはちみつを少し加えると飲みやすい。ホットミルクで割る「カモミールミルクティー」も、寒い季節の定番のアレンジ。
他のハーブとのブレンドも相性がいい。レモンバームやラベンダーと合わせると香りが立体的になる。
ハーブティー以外の使われ方
カモミールはハーブティーとして飲むだけじゃなく、幅広く使われてきた。
精油は入浴剤に入れられたり、化粧品原料として使われたりする。カミツレエキスとしてスキンケア製品の成分表示で見かけたことがある人も多いはず。
ドライフラワーをそのまま部屋に飾って、香りを楽しむ使い方もある。飲むだけじゃない、暮らしに寄り添うハーブ。
まとめ:カモミールは「一杯で完結する」ハーブ
カモミールは、アピゲニンやα-ビサボロール、カマズレンといった特徴的な成分をもつキク科のハーブ。カフェインフリーで、古代から寝る前の飲み物として親しまれてきた歴史がある。
就寝前の一杯としてはもちろん、香りや文化的背景も含めて楽しめる。忙しい日々の中で、お湯を沸かして花を蒸らす数分間そのものが、いい時間だと思ってます。
季節の変わり目や、なんとなく落ち着きたい夜に、選択肢のひとつとして覚えておくと便利なハーブ。
