ゴボウ茶の作り方|栄養を逃さない下処理と飲み方のコツ

ゴボウ茶の作り方|栄養を逃さない下処理と飲み方のコツ

ゴボウ茶の作り方は「皮ごと・水にさらさない」が基本

自家製ゴボウ茶を作るときの最大のポイントは、皮を剥かないこと。そして水にさらしすぎないこと。この2つを守るだけで、仕上がりの香りと栄養バランスが変わってくる。

ゴボウ(Arctium lappa、キク科)はキンピラや煮物でおなじみの根菜だけど、実はポリフェノール類(クロロゲン酸、タンニン、サポニン)は皮の部分に多く分布するとされている。皮を厚く剥いてしまうと、せっかくの香り成分もアク抜きの水に流れていってしまう。

また、水溶性食物繊維のイヌリンやポリフェノールは水に溶け出す性質がある。長時間さらすと味は穏やかになるけれど、その分だけお茶の風味も薄くなる。基本の流れは、たわしで泥を落とす → ささがき → 短時間乾燥 → 焙煎、の4ステップ。

毎日の習慣に取り入れやすい一本として、Five Point Detox も参考にしてみてください。

基本の作り方(フライパン焙煎レシピ)

一番シンプルで失敗が少ないのがフライパン焙煎。ゴボウ1本(約200g)から、乾燥後で30〜40g程度のお茶が作れる。

手順

  1. ゴボウをたわしでこすり、泥だけを落とす(皮は残す)
  2. 包丁またはピーラーでささがきにする
  3. キッチンペーパーで軽く水気を拭く(水にさらさない)
  4. ザルに広げて風通しの良い場所で30分〜1時間ほど表面を乾かす
  5. 油をひかないフライパンに広げ、弱火〜中火で20〜30分
  6. 木ベラで混ぜながら、茶色くカリッとするまで焙煎
  7. 粗熱を取ってから密閉容器へ

ポイントは弱火をキープすること。焦げるとえぐみが出るので、香ばしい匂いが立ってきたら火を弱める。

作り方バリエーション:レンジ・オーブン・天日干し

時短派、量産派、それぞれのやり方がある。

電子レンジ:ささがきをキッチンペーパーの上に広げ、500Wで2分ずつ、様子を見ながら合計6〜10分ほど加熱。少量を試作したいときに便利。

オーブン:110〜120℃で30〜40分。天板に広げて均一に乾燥できるので、一度にたくさん作りたいときにおすすめ。乾燥後、仕上げにフライパンで軽く焙煎すると香りが立つ。

天日干し:ザルに広げて2〜3日、カラカラになるまで干す。時間はかかるけど、電気もガスも使わない昔ながらの方法。干した後にフライパンで焙煎すれば完成。

ゴボウ茶に含まれる栄養成分

食品成分データベース(文部科学省)によると、ごぼう(根・生)100gあたりの食物繊維総量は5.7g。うち水溶性が2.3g、不溶性が3.4gと、水溶性・不溶性の両方をバランスよく含む食品として日本食品標準成分表八訂増補2023年に収載されている。

水溶性食物繊維の代表格がイヌリン。ヒトの消化酵素で分解されにくいフルクタン型の難消化性多糖で、大腸に到達するプレバイオティクス素材として位置づけられている。不溶性側にはセルロースやリグニン。

そのほか、ポリフェノール類(クロロゲン酸、タンニン、サポニン)、ミネラル類(カリウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅など)を含む。ゴボウ独特の香りや軽い渋みは、これらの成分が由来。

ちなみにゴボウ茶はノンカフェイン。夜に飲んでも眠りに響きにくいのは、地味だけどうれしい特徴。

ゴボウ茶の飲み方と1日の目安

基本の淹れ方はシンプル。ティーポットや急須にゴボウ茶(乾燥)を大さじ1(約3g)入れ、熱湯300mlを注いで3〜5分待つだけ。煮出す場合は、水500mlに大さじ1を入れて弱火で5分ほど。煮出したほうが色も香りも濃く出る。

1日の目安は2〜3杯程度から。飲むタイミングは食事中や食後、リラックスタイムなど、水分補給の一環として取り入れるのが自然。ノンカフェインなので朝でも夜でも大丈夫。

使い終わった茶葉(茶がら)は、そのまま食べてもOK。ささがきを焙煎しただけなので、少し味付けすればおつまみにもなる。せっかく作ったものを丸ごと使い切れるのは自家製の良さ。

保存方法と注意点

湿気ると香りが飛ぶので、完全に冷ましてから密閉容器へ。乾燥剤を一緒に入れて、直射日光の当たらない場所で保管する。目安は1ヶ月程度で使い切るのが理想。長期保存したい場合は小分けにして冷蔵・冷凍庫に入れておくと風味が保ちやすい。

注意点として、ゴボウはキク科の植物。キク科植物にアレルギーがある人は摂取を避けたほうがいい。また、食物繊維を多く含む食品なので、体質によっては一度にたくさん飲むとお腹が張る、ゆるくなる、と感じることもある。少量から様子を見て、自分に合う量を見つけていくのが安全。

妊娠中・授乳中の方、持病があって薬を飲んでいる方、小さなお子さんに飲ませる場合は、事前にかかりつけの医師や薬剤師に相談を。

まとめ:自家製の魅力は「皮ごと、丸ごと」

市販のティーバッグは手軽だけど、自家製の魅力は素材を丸ごと使えること。皮の部分に多いとされるポリフェノールも、余さず取り込める。

ゴボウは日本食品標準成分表に載っている、ごく普通の食材。そこにひと手間かけて乾燥・焙煎するだけで、ノンカフェインの香ばしいお茶になる。まずは1本、たわしで洗うところから始めてみてほしい。作りたての香りは、市販品ではなかなか味わえない。

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