水溶性食物繊維が多い食品TOP15|海藻・果物・穀物別に整理

水溶性食物繊維が多い食品TOP15|海藻・果物・穀物別に整理

「水溶性食物繊維を摂ろう」と言われても、じゃあ何を食べればいいのか、ぱっと出てこない人が多いと思う。ここでは日本食品標準成分表2020年版(八訂)をもとに、100gあたりの含有量が多い食品を穀物・果物・野菜・海藻に分けて整理した。目安量や調理のコツもあわせて紹介する。

水溶性食物繊維とは?不溶性との違いをまず整理

食物繊維は、人の消化酵素で分解されない食品成分の総称。水に溶けるかどうかで「水溶性」と「不溶性」に分かれる(厚生労働省 e-ヘルスネット)。

水溶性は水に溶けてゲル状になる性質を持つのが特徴。代表的な成分にペクチン(果物)、β-グルカン(大麦・オーツ麦)、アルギン酸(海藻)、グルコマンナン(こんにゃく)、イヌリン、難消化性デキストリンなどがある。

一方の不溶性は水に溶けず、便のかさを増やす方向に働く。両方をバランスよく摂ることが大事で、一般的な目安として水溶性:不溶性=1:2 が望ましいとされている。

毎日の習慣に取り入れやすい一本として、Five Point Detox も参考にしてみてください。

1日の目標量と、日本人の平均摂取量のギャップ

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、18〜64歳の食物繊維目標量は男性21g以上/日、女性18g以上/日(水溶性・不溶性の合計)と設定されている。

ところが令和6年国民健康・栄養調査によると、成人の平均摂取量は1日18.1g。特に水溶性は不足しがち。あと数グラム足すために、どの食品を選ぶかが効いてくる。

ざっくり言うと、主食を大麦入りに変えるだけで水溶性食物繊維は数グラム上乗せできる。個人的には、白米に押麦を混ぜるのがいちばん続けやすいと思ってます。

【穀物編】水溶性食物繊維が多い食品ランキング

意外かもしれないが、水溶性食物繊維がいちばん効率よく摂れるのは穀物。特に大麦とオートミールは含有量が突出している。

100gあたりの水溶性食物繊維量(八訂成分表より):

  • 押麦(乾) 約6.0g
  • オートミール 約3.2g
  • ライ麦パン 約2.0g
  • そば(乾) 約1.6g
  • 玄米 約0.7g

大麦に含まれるβ-グルカン、オーツ麦のβ-グルカンは、水溶性食物繊維の代表格。白米を押麦入りに変える、朝食をオートミールにする、といった主食の置き換えが手っ取り早い。

【野菜・いも・豆編】ごぼう・納豆・かぼちゃが強い

野菜のなかでは根菜、豆類では納豆がトップクラス。

100gあたりの水溶性食物繊維量:

  • ごぼう(生) 約2.3g
  • 納豆 約2.3g
  • 西洋かぼちゃ(生) 約0.9g
  • アボカド 約1.7g
  • オクラ(生) 約1.4g
  • ブロッコリー(生) 約0.7g

ごぼうはきんぴらより、汁物にして煮汁ごと食べたほうが水溶性の損失を抑えられる。水に溶け出す性質なので、スープや味噌汁は理にかなっている。

納豆は毎日1パックで約1.5〜2gの水溶性食物繊維を追加できる。手軽さで言えばこれが最強かも。

【果物編】ペクチンが多いのはキウイ・りんご・柑橘

果物の水溶性食物繊維は、主にペクチン。皮ごと食べられるものは皮も一緒に。

100gあたりの水溶性食物繊維量:

  • キウイフルーツ(緑) 約0.6g
  • りんご(皮つき) 約0.5g
  • いちご 約0.5g
  • バナナ 約0.1g

果物は1食分の重量が大きいので、100gあたりの数字以上に貢献してくれる。キウイ1個(約100g)で0.6g、りんご半分(約150g)なら0.7g前後になる計算。

ちなみにバナナは水溶性食物繊維そのものは少なめだけど、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が含まれるので、腸内環境の観点では別の役割がある。

【海藻編】数字は「―」だけど、水溶性食物繊維の宝庫

ここは注意点。日本食品標準成分表では、海藻類の食物繊維は水溶性と不溶性を正確に分けて測定するのが難しく、水溶性・不溶性の欄が「―」表記になっている。総量しか出ていない。

ただし、海藻に含まれるアルギン酸やフコイダンは水溶性食物繊維の代表的な成分として知られている。総量ベースで見ると:

  • ひじき(乾) 食物繊維総量 約51.8g
  • わかめ(乾) 約32.7g
  • 昆布(乾) 約27〜32g
  • もずく(生) 約1.4g

乾物は1食分が数グラムなので、実際に摂れる量はもっと少ない。それでも味噌汁にわかめを入れる、めかぶを常備するといった習慣で、水溶性食物繊維の底上げには十分役立つ。

効率よく摂るコツ:煮汁ごと・主食置き換え・分散

水溶性食物繊維は水に溶け出す。だから調理のポイントは「煮汁ごと食べる」こと。ごぼうやきのこ、海藻はスープや味噌汁に入れると損失が少ない。

あとは1食にまとめて摂るより、朝昼晩に分散させたほうが体感的にラク。朝はオートミール、昼は押麦入りごはん、夜は味噌汁にわかめとごぼう、みたいに散らす。

どうしても食事だけで足りない日は、イヌリンや難消化性デキストリンといった水溶性食物繊維のサプリで補うのもひとつの手。ただ基本は食品から、が続けやすいと思ってます。

まとめ:主食・汁物・果物の3方向で攻める

水溶性食物繊維を効率よく摂るなら、覚えることは3つ。主食は大麦かオートミールを混ぜる、汁物にごぼう・海藻を入れる、果物は皮ごと。この3方向を回すだけで、1日数グラムは確実に増える。

目標量まであと2〜3gという人がほとんどなので、無理に大改造しなくていい。押麦を1袋買ってくるところから始めるのがおすすめです。

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