美容と栄養の関係|肌・髪のために意識したい栄養素の基礎

美容と栄養の関係|肌・髪のために意識したい栄養素の基礎

「高い化粧品を使ってるのに、なんか肌の調子が安定しない」。そう感じたとき、見直す価値があるのは外側より食事のほう。肌も髪も、結局は毎日食べたものから作られる組織だからだ。

この記事では、美容に関わる栄養素を一つずつ整理する。「これを食べれば肌が変わる」みたいな話ではなく、どの栄養素が体のどこの材料になるのか、という基礎の地図を持ち帰ってほしい。

美容と栄養がつながる理由:肌も髪も「食べたもの」でできている

皮膚も髪も爪も、すべてタンパク質を中心とした体組織。新しい細胞は日々作られ、古いものと入れ替わっている。この材料が食事から届かなければ、当然どこかにしわ寄せがくる。

肌のターンオーバーはだいたい4〜6週間。今日食べたものが、来月の肌の一部になる。そう考えると、スキンケアと同じくらい、口に入れるものの優先順位は高い。

ただし注意点が1つ。栄養は「特定の食品だけたくさん食べる」よりも、いろんな栄養素をバランスよく揃えることが基本。下で紹介する栄養素も、単体で完結するものではなく、互いに連携して働いている。

毎日の習慣に取り入れやすい一本として、Five Point Detox も参考にしてみてください。

タンパク質:コラーゲンもケラチンも、すべてここから始まる

美容を語る上で外せないのがタンパク質。皮膚の主要成分であるコラーゲン、髪や爪を構成するケラチン、どちらもタンパク質の一種だ。

タンパク質はアミノ酸という小さなパーツが連なってできている。食事で摂ったタンパク質は一度アミノ酸まで分解され、体の中で必要な形に組み立て直される。つまり、コラーゲンを直接食べることよりも、材料となるアミノ酸を毎日しっかり供給することのほうが、体組織づくりの基本になる。

食品源としては、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品が代表格。動物性と植物性をどちらも取り入れると、アミノ酸のバランスが偏りにくい。1食ごとに手のひら1枚分くらいのタンパク源を意識すると、量の感覚がつかみやすい。

美肌に関わるビタミン:A・C・E・B群の役割を整理する

ビタミンは「美肌ビタミン」とまとめて語られがちだけど、それぞれ役割が違う。一つずつ見ていく。

ビタミンCは水溶性ビタミンで、コラーゲンの生合成に関わる補酵素として知られている。体内で合成できないので、食事から毎日摂る必要がある。野菜・果物に多く、特にパプリカ、ブロッコリー、キウイ、いちごなどが代表的。熱と水に弱いので、生で食べられるものは生で。

ビタミンAは脂溶性ビタミンで、皮膚や粘膜の上皮組織の正常な維持に関わる栄養素。レバー、うなぎ、卵黄、緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)に含まれる。油と一緒に摂ると吸収されやすい。

ビタミンEは脂溶性の抗酸化ビタミンで、細胞膜の脂質を酸化から保護する働きを持つ。アーモンドなどのナッツ類、植物油、アボカドに多い。

ビタミンB2とB6は、皮膚・粘膜の健康維持に関わる栄養素として食品表示基準で機能が認められている。B2はレバー、うなぎ、卵、乳製品。B6はかつお、まぐろ、鶏むね肉、バナナなど。

個人的には、ビタミンは「これだけ摂ればいい」より、緑黄色野菜と果物を毎日プラスする習慣のほうが現実的だと思ってます。

髪に関わる栄養素:ビオチン・亜鉛・鉄

髪の悩みは、肌よりもさらに「体の内側」の影響を受けやすい。関連の深い栄養素を3つ。

ビオチン(ビタミンB7)は水溶性ビタミンで、糖・脂質・アミノ酸代謝に関わる補酵素。皮膚や髪に関連する栄養素として知られている。卵黄、レバー、ナッツ、きのこ類に含まれる。

亜鉛は必須微量ミネラルで、多くの酵素の構成成分。細胞分裂やタンパク質合成に関与するため、新しい細胞が日々作られる髪や肌、爪にとって欠かせない。牡蠣、牛赤身肉、レバー、チーズ、ナッツに多い。日本人の食事だと不足しやすいミネラルの1つ。

は赤血球のヘモグロビンを構成する必須ミネラルで、酸素運搬を担う。不足すると貧血の原因になる。レバー、赤身肉、あさり、ほうれん草、ひじき。動物性食品に含まれるヘム鉄のほうが吸収されやすく、植物性の非ヘム鉄はビタミンCと合わせると吸収されやすくなる。

見落とされがちな2つ:脂質と水分

美容と聞くと「脂質は敵」と思いがちだけど、これは半分間違い。質のいい脂質は体に必要だ。

特にn-3系脂肪酸(EPA・DHA・α-リノレン酸)は必須脂肪酸で、体内で十分量合成できない。食事から摂る必要がある栄養素。青魚(さば、いわし、さんま)、えごま油、亜麻仁油、くるみが代表的な食品源。

水分もよく忘れられる。水分は体重の約60%を占め、皮膚の角質層の水分保持は外的バリア機能に関連している。コーヒーやお茶ではなく、純粋な水をこまめに飲む習慣を作るだけで、肌の手触りが変わったと感じる人は多い。1日1.2〜1.5リットルあたりを目安に。

結局、何から始めればいいのか

栄養素を並べると「全部摂らなきゃ」と気が重くなる。でも実際にやることはシンプル。

毎食タンパク源を1品、野菜と果物を意識して増やす、青魚を週2回くらい入れる、間食をナッツに置き換える。これだけで、ここまで挙げた栄養素のかなりの部分はカバーできる。

食事だけで難しい日はある。出張、繁忙期、体調が落ちてる時期。そういうときに足りない部分を補う発想で栄養補助食品を使うと、無理がない。サプリは「食事の代わり」ではなく「食事の補い」というスタンスがちょうどいいと思ってます。

美容も体調も、土台は日々の食事と睡眠。地味だけど、ここを外さないのが一番効く。

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